ライザのアトリエ2がクソつまらなかった

キャラクター周りが面白くない

ライザのアトリエ2をクリアしました。結論から言うと面白くなかったです。クリア後にはドッと疲れだけが残りました。前作をクリアしたときには残った爽やかな寂寞感は、今作には微塵もありませんでした。

簡単にまとめると

という状態です。キャラクター、戦闘、錬金システムについては前作からパワーアップしているとはいえ、プレイ感はあまり変わりませんでした。前と同じことをやっている感覚が最初からついてまわるものの、ボリュームが上がっているので前作好きであれば問題なく楽しめる範疇でした。

キャラクターも悪くなかったですね。とはいえ、キャラクターストーリーの中心が陰キャメガネのタオくんだったのがいけ好かなかったです。彼が王都に行ってモテるようになった話のどこに需要があったというのか。これも他の箇所に不満が無ければサラッと流せたのでしょうが、ストレスを受けている状態でこういったストーリーを見せられても楽しめませんでした。

前作はキャラクター周りのストーリーにしても良い味を出していました。田舎特有の閉塞感、そこにはびこる嫌な大人、嫌がらせをしてくる金持ちのガキ大将、島の外への期待感、そういったものが良く表現されていました。プレイしたのは1年前なので雰囲気しか覚えていませんけども。こういうときに感想を残しておけば良かったと思いますね。

ところが今作はキャラクター周りにそういった負の側面がありませんでした。これが本来のアトリエシリーズが持つ空気感なのかもしれませんが、前作の嫌な感じも好きだった人間からすると少し物足りない気がします。スカスカの綿あめをずっと食べている気分でした。

一応は各キャラクターが各々苦しんだりするんですけども、その理由がどうもパッとしません。みんな大人になってしまったからなのかもしれません。大人をメインに据えてアトリエを展開するのは難しいんでしょうね。とはいっても、前作の大人枠アンペルさんのストーリーは非常に良く、未だにライザが錬金の集大成で助けるシーンは記憶に残っているくらいなので、一概にはそう言えず今作がダメだったのかもしれません。

遺跡システムとメインストーリーが面白くない

「キャラクターはどうだったかな」とちょっと思い返してみたら、不満ばかりを書いてしまいました。こんなつもりは無かったというのに。ストーリーについて書くとなるともっと酷くなります。

今作のメインストーリーは一言でまとめてしまうと「謎の生き物を見つけて、謎の生き物が遺跡に興味を持っているのでそれを助ける」という話になるんですけど、いまいちこれがノリ気になれない。

その謎の生き物はフィーという名前で、普段からフィーフィー言っているからフィーなんですが、こいつのために頑張ろうという気持ちになれませんでした。いちいちフィーの好感度を上げるようなイベントが差し込まれても覚めた気持ちにしかなれません。ポッと出の畜生の畜生を助ける趣味は僕にはありません。

遺跡を調査して喜ぶのが先に書いたタオくんくらいというのもつらかった。要するにタオくんとフィーとかいう畜生のために冒険しなければならないのがつらかった。もっとこう、ライザは大人になったわけだから巨大な組織と関わるくらいのことであれば面白かったのかもしれない。国とか学園とか、なんでも良いんですけども。大人は個人や畜生を無償で助けられるほど暇ではないのです。

また前作の話をしてしまいますけども、前作では謎解き要素が強くありました。島に眠っている謎を解き明かす、が物語の駆動力になっていました。最初は冒険がしたいだけで色々な場所へ行っていたら、とんでもないことに巻き込まれ、徐々に明らかになっていく謎、島の嫌な連中との和解、世界の危機、救えるのは自分たちだけ、目指すは異界、と面白い要素しかありませんでした。

今作でも遺跡の調査システムで「徐々に明らかになっていく謎」感を出したかったのかもしれないんですが、それが完全に失敗してました。情報が断片的なテキストしかなくて、それが順不同に提示されるだけなのでこちらからすると何が何やら分かりません。最低限の設定は用意したのでそちらで勝手に読み取ってくれ、という態度が感じられました。

それが許されるのってフロム・ソフトウェアくらいなんですが、それが分かっていなかったのか、それとも単純に時間が無かったのか。ゲームの節々に見られる面倒臭さ・調整不足からして、納期に間に合わなかった臭いがプンプンします。1年という制限時間内で作ったので至るところにガタが出ている感じがしました。

1回でもテストプレイをすれば、一度探索し終えたダンジョンを特に面白くはない歴史の断片集めのために再度探索し直す、ってことが面白くないことは分かるはずです。それが分かったときには全てが遅かったのでしょう。

新しく登場したキャラクターがメインストーリーに絡んでこなかったこともキツかったです。前作ではキャラクターとメインストーリーとの関わり方が明確でした。今回初登場したキャラクターは遺跡で宝を探しているトレジャーハンター、元の世界を救うために植物を探している異世界人、タオのカキタレの3人です。この中でメインの遺跡探索と少しでも関わりがあるのはトレジャーハンターくらいでした。植物を探すくだりは一体なんだったんだ? 結局見つからないし。タオのカキタレはタオのカキタレだし。

プレイを終えてみて、なんだか通年アニメが夏休みに放映する映画を見たような気持ちです。何かしらはあったけれども、それは後には何も残さない。それ限りで本編には影響を与えない。ポッと出の何かが現れて、その期間限定で終わっていってしまいました。アトリエシリーズの2作目なんてファンディスクみたいなもん、だと思い込めばこれでも良いのかもしれませんけども、自分はキツかったです。値段も高かったし。

ストーリーが悪ければ錬金作業も戦闘ダルいだけになります。そうこうしているうちにサイバーパンク2077が発売してしまったのも致命的でした。サイパンから目をそむけてライザ2を義務プレイすることほど人生を消耗させることはありません。面白いゲームだけをプレイしていくのは不可能とはいえ、たまにこういう事が起こると不満をタラタラ書いてしまうくらいにはストレスになります。「途中までやったから」「途中まで見たから」といった理由で義務で最後まで行くとツラい思いをしますね。こうして人はなにかに手を出すことに臆病になっていくのでしょう。