岡山旅行

岡山旅行

日程

10月2日(金)

10月3日(土)

10月4日(日)

山奥で寝泊まりして思ったこと

最高の宿泊先

観光地については特に書くべきことはありません。リングフィットをやっていたおかげで体力を余して姫路城を登れたとか、寝台特急は良くも悪くもなかったとか、後楽園は美しかったとかそんなくらいです。個人的に最も印象に残ったことを書いておきます。

今回は山奥の民泊に宿泊しました。ここがとんでもない山奥で夜になると辺り一帯が真っ暗になります。集落内にはかろうじて街灯がありますが、そこから離れたら人間が生活できる領域ではなくなります。そんな場所へ行ってきました。

自分は前々から人里離れた場所で生活をしたいという欲求を持っていたので、今回行った土地は願ったり叶ったりでした。行動力がないのでわざわざ自分からそういう場所へ行くことはありません。ですが誘われたら行ってしまいます。行った場所が理想的な環境だったので良い気分になれました。

あたり一面には山奥特有の濃密な緑の香りが充満しています。深呼吸をすると身体の隅々が浄化されていく感覚がありました。今更ですが山奥の空気と比較すると東京の空気は毒に他なりません。東京の淀んだ空気とは違い、山奥には本物の空気がありました。

食事は地元で取れた猪や鹿や鮎でした。いわゆるジビエと呼ばれるものです。狩猟した動物を集落で解体しているらしいです。それらが皿へ適当に用意されており自分たちで焼くスタイルでした。肉に齧り付くと野生の味がして、肉の固さや味からすればスーパーで売っている牛肉の方がおいしいはずなのにそうした味を超えた旨味がありました。本能に訴えかけるものです。

そんなこんなで宿泊先での料理一つとっても素晴らしいものでした。他にもサウナがあったり、山奥の清浄な空気に触れながら全裸で水風呂に入れたりする、といったこともありましたが、これも最高という他に感想はなかったので割愛します。とにかく良い体験だったということです。

山奥に住んでいられるか?

現地で改めて考えてみたことがあります。自分が山奥に移住したとして、そこに長年住んでいられるかどうかについてです。うまい飯を食ったりうまい空気を吸ったりしつつその場では最高~と感じてはいましたが、やはり定住するのは難しいのではという結論に達しました。

最近ずっと家に引きこもっていて感じるのは致命的な「飽き」です。とにかく飽きる。なんにでも飽きます。家の近所の名所なども最初は新鮮で何回か通っていましたが、その新鮮味が失われてからは行かなくなってしまいました。最後に海へ行ったのはいつのことやら。

家に居てもインターネットに対して飽きてしまいます。自炊をするのにも飽きるし、本を読むのにも飽きます。はじめに感じた新鮮さが永続することは決して無いのです。

まだ飽きづらいことの一つが知り合いと会って話すことです。誰かと会って話すだけで多少は脳が満足します。他にはいま飽きている環境と正反対の場所へ行ってみることです。都市部に居るのであれば山間部へ、山間部へ居るのであれば海へ、日本に居るなら海外へ、といった風な調子で旅行をします。これも頻度を守れば飽きません。

以上のあれこれを考慮すると、山奥に住み始めても必ずいつかは飽きることでしょう。まだやれることがある内は大丈夫だと思いますが、生活が軌道に乗ってルーチン化してしまった時から飽きは始まります。最終的に、山を歩いても川に浸っても猪や鹿を解体しても、その全てに飽きているといった最悪な状況に陥りかねません。

またもし山奥に住んでいたら都市部へ出てくるのも簡単ではありません。誰かと会うのはイベント時くらいなものですが、そんなイベントはそうそうありませんし、頻繁に住処を離れるのは非常に疲れます。実家にも帰るだけで一苦労になると考えると、普通の知り合いに会える頻度はグッと減ることになるでしょう。

どういう環境が良いのか

自分のような中途半端な人間が極端な場所に住んでもダメになるだけだと気が付きました。東京もできれば近づきたくはないけども行こうと思えば行けるし、集合住宅はゴミだと思っていますが郊外くらいの自然環境でも満足しています。喫茶店や飲み屋で人と会って話すのも、これはこれでイベントの一つなので結構楽しいと感じてしまいます。

山奥は最高で健康に良いのですが、ずっと暮らす場所ではないのかもなと今回の旅行で冷静な気持ちになりました。自分は東京から離れた一軒家で適当にタラタラ暮らすのが一番良い気がします。

山奥的なものが恋しくなったらキャンプをしたりコテージへ宿泊すれば十分でしょう。今回は1泊2日でしたが、ああいった場所で2泊3日でもすれば脳は十分に満足してくれるはずです。普段は人が多い場所で暮らし、たまに人里離れた場所へ行く。それくらいの普通の暮らしをしていきたいと思いました。まあ東京にだけはもう住みたくないですけど。